紅葉の「鳥居観音」散策 (第73回 歩こう会)

 酷暑の夏期を避けていましたが、涼しさを感じるようになった9月19日(土)に、秋色の隅田川沿いに隅田七福神を訪ね、併せて向島百花園の萩の花を鑑賞する企画(第73回)を立てました。しかし、7月上旬に転倒したことで慢性硬膜下血腫になり、9月8日に入院・手術して約3週間後の退院となったため一旦中止させていただき、10月14日(土)に改めて埼玉県飯能市の紅葉の名勝(鳥居観音)を探訪することにしました。

 当日、午前9時20分発の国際航業のバスで名栗湖方向へ向かう。参加者は後期の13名。

 天気予報は曇りで午後は雨とのこと。40分ほどバスに揺られて、連慶橋バス停から道を左に採り5分ほど歩くと鳥居観音の入口だ。ここは元参議院議員で埼玉銀行の頭取を務めた平沼弥太郎氏が先祖の供養のため開山したもので今年が開山75年にあたるという、入ってすぐ左手に庫裡があり、ここで入山料(200円)を納めるはずだが誰もいない。この後、鳥居文庫や白雲山頂の救世大観音などもこの日は休館中(拝観料:各200円)であった。翌15日(日)は紅葉まつりがあり、この日は午後からその準備に忙殺されるからか、雨のためかわからぬが山内は閑散としていた。

 右手には「水掛け観音」や「子育て地蔵」などが祀られており、真ん中の石段を上がるとそこが本堂。中央に本尊(聖観音)が安置されているほか、左右に各種観音像・合わせて七観音を所狭しと祀っている。時刻は午前10時20分であったが、2時間以内の自由行動とした。

 本堂の裏手からは山道だ。鳥居文庫(多数の仏像や仏教美術・工芸品、民俗資料など展示)の脇を抜けて手すりの付いた狭い坂道を登る。あたりは紅葉が盛りを迎えている。間もなく石段を登ると(仁王門)があり、ここまで約10分。ここから10分ほど先に(恩重堂)、平沼氏が母の遺言に従って、昭和15年に観音堂を建て、本尊・聖観音と梵天・帝釈天を祀ったのが鳥居観音の開山である。(現在は本堂に安置)ここから玄奘三蔵塔(三蔵法師の霊骨を納めている)へ向かう坂道の中途に(平和観音)がある。直径5mの地球儀の上で観音像が霊水を地球に注いでいる。開山35年記念事業の一環として建てられたとのこと。

 玄奘三蔵塔の入口は広場になっており、ここまでは車で来られる。この辺りの紅葉は見事で天気が良ければ、息を呑むほどと思われた。ガスが掛っていたが谷越えに白亜の救世大観音が見渡せた。車道と並行した歩道を辿り10分ほど行くと救世大観音。階段の上に梵天と帝釈天を脇侍に高さ23mの大観音像が立っている。胎内には阿弥陀如来の他多数の仏像が納められている。昭和46年の建立とのこと。ここから振り返ると玄奘三蔵塔が見渡せた。そちらへ戻って車道を降ると大鐘楼や玉華門などがある。

 三々五々集合して全員が揃ったところで記念撮影。折しも雨が落ちてきたので大急ぎで本堂の前に集合。写真撮影の後、近くの日帰り温泉(さわらびの湯)を目指す。入浴料800円。

 中には長テーブルの置かれた広い休憩室があり、ここで昼食・入浴・休憩を取り、国際航業バスで飯能駅まで行き、今年納めの歩こう会を解散した。

参加者
(阿萬和水・葛城征志・坂井大和・田川俊夫・ヒロ子・竹上英文・福島克己・昭子・戸次笛子・松岡幸秀・美知子・溝部憲治・梅谷覚雄) 以上13名

※以下の写真データをご入用の方は東京四極会事務局へお問合せください。