道志山塊の石老山(関東百名山)縦走 (第76回 歩こう会)
今年(16年)最後となった第76回歩こう会は12月4日(日)、相模湖の南岸に連なる第三紀地層の礫岩に覆われた石老山(標高702m)に奇岩を辿りながら登攀し、冠雪の富士を鑑賞しようというものです。
今回は大分から日本山岳会東九州支部長の加藤英彦さん(大14)が大分の日本山岳会会員等5名の女性と共に参加したので賑やかな山行となった。
午前9時相模湖駅発の神奈川中央交通バスに揺られ15分で石老山入口バス停到着。挨拶を兼ねて自己紹介の後、各自準備体操で体をほぐしてから出発。
滝不動・仁王岩・駒立岩・力試岩・文殊岩などと名付けられた大岩の間を抜けて登ると30分ほどで顕鏡寺に到着。
石老山顕鏡寺は真言宗の寺院で本尊は十一面観音。仁寿元年(851年)に源海法師によって創建されたと伝えられる。境内は樹齢400年超の蛇木杉や大銀杏(神奈川の名木100選)などの巨木に覆われている。ここで参拝を兼ねて小休止。
午前10時、顕鏡寺を後にする。門前の左上にある鳥居を抜けて石段を登る。
再び蓮華岩・大天狗岩・擁護岩(ようごいわ=飯綱権現神社をまつる)・試岩(ためしいわ)などの間を抜け(2012年に新設された)桜道コースを右に分け、急坂を登って行くと八方岩に到着。ここからは東南方面の展望が開け眺望が良い。津久井湖や相模原市街地の他、富士山も見えました。さらにその先に進むと道はやや緩やかになって融合平見晴台(標高570m)に着く。ここはやや開けて北方に相模湖が見渡せ、対岸には陣馬山・景信などが連なって見えた。小休止の後、石老山山頂目指してひと踏ん張り、11時半過ぎに到着した山頂(標高702m)は広くてベンチやテーブルもあり、ここで昼食休憩タイムを摂ることにした。山頂の北寄りの登山道脇には三等三角点がある。(標高694.3m)山頂からの眺望は南西方面が開け、眼前に丹沢山塊、大室山の肩越しに冠雪の富士がくっきりと見えました。
すでに数グループの十数名が休息中でした。わが一行も思い思いに点在して昼食を摂ることにしましたが、幹事の田中典明さんが担いできた食料や飲み物を出して、バーナーで湯を沸かし、中邑さんと2人で調理して大分からの珍客や参加者に振る舞いました。ここでの滞在時間が予定より長引いたので出発タイムは午後1時を回っていた。
急坂と緩やかな道もアップダウンをしばらく繰り返した後、朱色の石祠のある大明神山(551m)に到着、東方眼下に相模湖ピクニックランドの観覧車が見えた。
その先の大明神展望台は鉄柵に囲われたコンクリート作りだがベンチもあり、360度の展望が楽しめた。相模湖の対岸には陣馬山・小仏城山・景信山・高尾山などの山稜が見渡せ、東方向には都心のビル街も見えた。
展望台からねん坂(鼠坂)へは岩がごろごろした狭い道を下る。途中から林道に出てやがて相模湖キャンプ場の中を抜けると蓑石橋。車道に出て右折し直進すると間もなくプレジャー・フォレスト前バス停だ。
15時40分発の神奈川中央交通バスに乗り込む。40分間隔のせいかバスは満員の状態だった。10分程度で相模湖駅に到着。15時59分の中央特快に間に合った。
参加者
阿萬和水・葛城征志・玲子・竹上英文・田中典明・中邑敬一・橋本四郎・松浦靖弘・松永幸一・溝辺憲治・梅谷覚雄・(特別参加 加藤英彦・工藤吉子・土屋多喜子・藤井裕子・若月美智子・渡辺和子) 以上17名
※以下の写真データをご入用の方は東京四極会事務局へお問合せください。